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片頭痛は5月に悪化する?

片頭痛の「共存症」

季節の変わり目、年度初めのストレスなどが重なって片頭痛などの体調不良を訴える方が増えます。
花粉・アレルギーの影響も無視は出来ないようです。

「頭痛大学」で有名な間中先生の講演でもあったように、片頭痛・喘息・アレルギー疾患・高血圧・うつ病・躁病・てんかん、などは所謂「共存症」といって、片頭痛と上記の疾患を合わせて持っていたり、ご家族がそうであったりすることが少なくありません。


花粉の影響、入学、入社他環境の変化も関与?

2月から飛散する花粉、受験や年度末の激務、年度初めの新しい環境でのストレスが加わり、それらを併せ持つ人にとってこの季節はとても辛い時期です。

4月に入学、入社して緊張が続き、ゴールデンウイークで一息つく頃に症状が悪化しやすいようです。

フルマラソンを走り終えて、ホッとして寝込んだり高熱を出したりするケースとちょっと似ていますね。

女性の場合は特に、「月経」「天候の変化」などで頭痛の悪化をきたしてしまう方が多いので、ストレスが重なると大変しんどい思いをなさる方がいらっしゃいます。
(男性でも天候の変化で悪化する方が多いようです)


治療法

治療法はその方の症状により様々で、予防治療が必要な方も多くいらっしゃいます。片頭痛発作時はトリプタン製剤が有効なケースが多く、タイミング良く内服すればかなり生活の質は向上します。

片頭痛予防に良く用いられる「塩酸アミトリプチリン(トリプタノール)」は確かに片頭痛予防効果は高いのですが、眠気・口の渇き・便秘などで患者さんにご迷惑をお掛けすることが多いようです。

その他ロメリジン(ミグシス、テラナス)バルプロ酸(デパケン)、クロナゼパム(ランドセン、リボトリール)、塩酸プロプラノロール(インデラル)、トピラマート(トピナ)なども使用されますが、どれがその人にベストな選択かを見出すのは簡単なようで意外に難しい作業でもあります。

ストレスのない仕事など存在しないかもしれませんが、思考パターンを変えることにより、少しでも「気分を楽に」保てれば辛い頭痛もマシになるかもしれません。

休日の朝寝坊、お酒・コーヒーの飲みすぎ、目の酷使、肩がこるような作業などは片頭痛を誘発するかもしれません。
くれぐれも注意しましょう。