MCI(軽度認知障害)は、約5年以内に5割以上の確率で認知症に進行します。
MCIの段階で適切な予防を行えば、発症を防いだり遅らせることが出来ると言われています。
アルツハイマー病はアミロイドベータペプチド(老廃物)が脳に蓄積し神経細胞を破壊することで発症します。
MCIスクリーニング検査では、アルツハイマー病の前段階であるMCIの危険性を評価します。
検査では少量の血液を採取し、アミロイドベータペプチドを排除するタンパク質を測定します。
最近物忘れが増えてきた方、肥満・高血圧症・糖尿病など生活習慣病の恐れがある方はご検討下さい。
*MCIスクリーニング検査は保険適用外(21600円)です。(要予約)
APOE遺伝子検査
アルツハイマー病の発症に深く関わるAPOE遺伝子の型を調べ、アルツハイマー病の発症確率を評価します。
APOE遺伝子には主にε2、ε3、ε4の3種類あり、ε4の遺伝子を持つ方は発症危険性が3倍~12倍高くなると言われています。
検査では約5mLの血液を採取し、結果は約3週間で判明します。
ε4遺伝子型を持っていても必ずしもアルツハイマー病を発症するわけではなく、生活習慣や高血圧、糖尿病も原因の一つと言われています。
危険性を知ることで出来るだけ認知症にかかりにくい生活を心がけ、予防につなげることが肝心です。
40代~50代の方で、現在は症状がなくとも遺伝的な要素が気になる方はご検討下さい。
*APOE遺伝子検査は保険適用外(16200円)です。(要予約・要承諾書)
認知症は予防が重要です
1.有酸素運動を行いましょう
2.バランスの良い食事(野菜・青魚・良質油)を心がけましょう
3.楽しめる趣味を持ちましょう
4.十分な睡眠をとりましょう(但し寝すぎはあまり良くないとの報告もあります)
5.肥満・高血圧・糖尿病他、生活習慣病はしっかり治療しましょう
参考:株式会社MCBI 作成「APOE遺伝子検査のすすめ」「MCIスクリーニング検査のすすめ」